紋の豆知識
紋について知っていると役に立つ事柄を簡単にまとめました。着物に紋を付けるときや保管の際の参考に~
結婚後の紋は?
嫁入り支度や結婚後に誂える紋付に、嫁ぎ先と実家のどちらの紋を付けるか迷うところです。結婚後の紋については地方や家によって考え方が異なりますが、一般には結婚後は実家の物を付けても、また嫁ぎ先の紋でもよいとされています。
また女紋という紋があり、これは女性だけが用いる優雅な自我らの紋(桐、藤、蝶など)を示す場合と、実家の紋や、女系で受け継いでいく紋を示す場合があり、結婚後も実家の紋を使う地方もあります。
紋入れの依頼はいつ?
家紋は格式を表すものですから、一般にしゃれ着には付けません。また家紋を付ければ格が上がる分、着る場や帯合わせに配慮が必要です。きものの用途によって紋の有無や数、表現方法をよく考慮しましょう。染め抜き紋を入れる場合、誂え染めのときには、地色を決める前に頼むことをお奨めします。黒留袖や喪服は必ず紋を付けるため、既製品でも「石持ち」という紋の白場が残されています。
紋の大きさと男の礼装
紋の大きさには決まりはありませんが、現代の標準は男性は約3.8センチ、女性は約2センチ です。男性の第一礼装は黒のきもの、羽織とも正式な家紋の染め抜き日向紋(五つ紋)を付け、袴を着けます。男性は1寸(3.8センチ)
紋付きものの保管
紋の白場は汚れやすく、また汚れが目立つので紋の部分は特に丁寧に扱いましょう。紋をきれいに保つためには、着用時だけでなく保管にも気を付けることが大切。しまうときには必ず紋に薄紙を当ててからたたみ、タトウ紙に包んで収納し
代表的な家紋
紋は単に家を表す記号という以上に、デザイン的にも非常に優れており、完成された美しさを持っています。丸のあるものやないものなど、様々な形があり、およそ1万種にものぼるといわれる紋の中から、代表的な家紋を紹介します。
紋の入れ方
【色留袖】
日向一つ紋~五つ紋(染め抜き紋)/日向一つ紋~三つ紋(縫い紋)/デザインの一種と考え、一つ紋~五つ紋(しゃれ紋)
【訪問着】
日向一つ紋~三つ紋、中陰・陰一つ紋(染め抜き紋) 日向一つ紋、中陰・陰一つ紋(縫い紋)/デザインの一種と考え、一つ紋~三つ紋(しゃれ紋)
【色無地】
日向一つ紋~三つ紋、中陰・陰一黒留袖・黒喪服…日向五つ紋(染め抜き紋)つ紋~三つ紋(染め抜き紋/日向一つ紋~三つ紋、中陰・陰一つ紋(縫い紋)/デザインの一種と考え、一つ紋~五つ紋(しゃれ紋)