きもの冠婚葬祭~喪の装い~
思いがけないときにやってくる悲しみの儀。
急に必要になるものですから、いざというときにあわてないようにしたいものです。
喪服の装いは[喪主・家族・友人などの立場]や[通夜・告別式・法事などの場面]によっても装いが異なります。また、地方によって喪の装いには違いがあるようですので、こちらではごく一般的とされているものをご紹介いたします。
一般的な不祝儀の装い
※黒共帯(くろともおび)・・・不祝儀用の黒い九寸帯
一般的な不祝儀袋の種類 季節による使い分け
季節による使い分け
他のお着物同様に袷・単衣・絽と季節による使い分けが必要です。
10~5月までが袷仕立、6・9月は単衣仕立、7・8月は絽の単衣仕立となります。
喪服を誂えるタイミング
喪服は着ることが少ない方が良いだけに、お誂えになるタイミングを悩む方が多いようです。
けれども、いつどんな時に必要になるかもわかりませんし、ましてや不幸があってから慌てて誂えるものでもありません。いざという時に慌てない為にも前以て用意しておくことが賢明です。
普段に喪服を誂えるのは[縁起が悪い」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そんなときは結婚の支度やお祝い事がある時に一緒にご用意されると良いのではないでしょうか。
また、すべて揃っていると縁起が悪いので、何かを買い忘れにする方もあります。帯締めや帯あげなど、どこでも手に入るものを買い忘れにするのもひとつの方法ではないでしょうか。
通夜・告別式に持ちたい小物
袱紗・金封入れ・数珠・バッグいずれも悲しみの席に持つものですので控えめな色や模様を選び、故人や遺族に哀悼の意を表したいものです。
袱紗(ふくさ)の包み方(注意:慶事と弔事では包み方が逆になります。)
① 袱紗の中央に金封を置く
② 右側を折る
③ 下を折る
④ 上を折る
⑤ 左を折る